「えっ?保育園あずけてるの?なんで?」
「私は3人の子をひとりで育てました!」
これ、私が実の母に一時保育を利用していることを話した時の反応です。
きっと母にとっては
一時保育=他人にあずけて楽してる
と感じたんでしょうね。
専業主婦が保育園を利用したら、なぜ「楽しすぎ!」となるんですかね?
専業主婦は、1日中ベッタリ子どもとくっついて家にいなければダメ?
そんなことはありません。
専業主婦が一時保育を利用するのは、こんなに良いことがあるんです!
はい、専業主婦が他人に子どもあずけてますけど何か?
私、専業主婦ですけど一時保育を利用して他人に子どもをあずけています。
こういうタイトルをつけると反感を買うかもしれませんが(;´・ω・)
私が一時保育の利用を考えはじめたきっかけは、2人目を妊娠したことでした。
定期受診に上の子を連れていくのは、感染症の恐れや待ち時間が長いなどの理由から抵抗がありました。
でも私の場合、平日の昼間に上の子をあずられるひとはいない。
幼稚園は年齢的(2歳児)にまだ対象ではない。
保育園は働いていないので入れない。
[st-kaiwa1]あれっ専業主婦が子どもをあずけたいときってどうするんだ!?[/st-kaiwa1]
という疑問が沸きました。
そこから
“専業主婦 子ども どこにあずける?”
という、必死のネット検索リサーチが始まったのです。
専業主婦が子どもをあずけられる場所
調べたところいくつかありました、専業主婦が子どもをあずけるところ。
ファミリーサポートセンターは、地域において育児や介護の援助を受けたい人と行いたい人が会員となり、育児や介護について助け合う会員組織です。
一般財団法人 女性労働協会より
保育士や幼稚園教諭などの資格所有者で地方公共団体から認定された人が自宅で預かって保育するというシステム
財経新聞より
未就園の親子を対象に、「園を知ってもらう」「環境に慣れてもらう」「子育て支援をする」ことなどを目的に実施している取り組み。登園頻度や実施内容は園によってさまざまで、数ヵ月に一回のところや週に数回のところもあります。
ベネッセ教育情報サイトより
サービス内容は,あくまで母親に代って乳幼児の世話をする在来型,出産後の母親とともに育児の手伝いをするタイプ,さらに家庭教師的役割まで付加したタイプに分けられる。
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典より
一時保育とは、保護者のパート就労や病気等により、一時的に家庭での保育が困難となる場合や、保護者の育児負担軽減のため、保育所等(認可保育所(園)、認定こども園、小規模保育事業、事業所内保育事業)でお子さんをおあずかり(保育)する制度です。
神戸市ホームページより(神戸市 こども家庭局 子育て支援部 事業課作成)
そのほか、児童が対象のショートステイやトワイライトステイ(午後10時ごろまでの預かり)などもあります。
あなたの状況や利用のしやすさを考慮して選んでみてください。
もっと知りたいかたは、お住まいの市役所や子育て支援センターなどに、問い合わせてみてくださいね。
私は一時保育を選びました
さて私が子どもを預ける場として選んだのは、一時保育でした。
ママ友が先に利用していたので、多少知識があったためです。
一時保育は保育園や幼稚園などに定期的に子どもを通わせておらず、
家庭で子育てをしているひとを対象としています。
利用のケースとしては
①親の就労や介護などで一時的に保育ができなくなった場合
②親自身の病気や事故での入院や通院、冠婚葬祭で一時的に保育ができなくなった場合
③親の育児疲れの解消(リフレッシュ)
などがあります。
申し込みのときに上の3つが選択理由に書かれていて、
[st-kaiwa1]「リフレッシュなんて理由にしてもいいんだ~」[/st-kaiwa1]
と驚いた覚えがあります。
それだけワンオペ育児や閉じこもり育児が、親子にとって良くないことだし、
「ママだってたまにはリフレッシュしてもいい!」と世間が認めてくれているということなんでしょうね。
私の場合は、妊娠の定期受診のためということが利用の理由になり、
週1回のペースで通わせることになりました。
また出産での入院から産後1か月までは、毎日あずけられるということでした。
保育園によって制度や利用のしかたが違うので、詳細は役所や園のほうへ確認してみてくださいね。
一時保育を利用してよかったこと~子ども編~
私は一時保育にあずけてよかったと思っています。
その理由を、まずは子どもからみたメリットからあげていきます。
子どもがいろいろな人と交流できる
これは最大のメリットかと思います。
普段はママとふたりきりで過ごすことの多い専業主婦の子どもでも、
保育園に行くと親以外のたくさんの人と交流することになります。
また一般の保育園や幼稚園は年齢によってクラス分けされていますが、
一時保育の場合はさまざまな年齢(乳児~幼児まで)の子どもがいます。
日によっては娘が一番お姉ちゃんだったりするので、
そのときは一丁前に自分より小さい子の世話を焼いたりしているみたいです。
私が通わせている園には、小学校の放課後の時間帯になると学童保育の子どもたちも集まってきます。
保育園に行くたびに、お話が上手になったり体の動きが活発になったり。
これも少し大きなお兄さんお姉さんのおかげかなと思っています。
「そんな言葉どこで習ってきたの!?」ということも覚えてきたりしますが(;’∀’)
普段できない遊びが体験できる
妊娠中はやってあげたくても、なかなか激しい遊びを一緒にやるということができません。
でも園に行くと先生の見守りのもと、おもいっきり体を動かせます。
また夏のプール遊びや、絵の具でのお絵かき・泥んこ遊びなんかも、
家と違って汚れることなんか気にせず遊べます。
家にないおもちゃや遊具もありますし、家ではできない遊びがたくさん体験できます。
とくに乳幼児は遊びから、いろいろなことを学ぶといわれていますから、
とっても良い体験になりますね。
嫌いなものが食べられたり良い習慣がつく
保育園に行った日の夕飯は不思議と好き嫌いなく、
食べ慣れないものでもスムーズに食べてくれることが多いです。
娘は保育園に行く前は野菜をあまり食べなかったんですが、
園に行くようになってから食べられるようになりました。
栄養バランスのいい食事を提供してもらえるのも、うれしいですね。
まわりの子が食べているとつられて一緒に食べたりするみたいですね。
親の言うことはなかなか聞かなくても、先生の言うことはしっかり聞いたりするので、
- 食事中は立ち歩かない
- 食前食後のあいさつ
- 手洗い・うがい
など食事以外にも良い習慣やルールを覚えてくるようになりました。
規則正しい生活ができる
専業主婦の場合は、
「毎日決まった時間に〇〇へ行かなければいけない!」
ということがあまりないので、
ついつい子どもが夜更かしや朝が遅くても「多少はいいか」となってしまいます。
でも保育園に通うとなると決まった時間に寝起きするという、規則正しい生活が必要になります。
また園ではいっぱい遊んで体を動かしてくるので、しっかりお腹が空いてご飯をモリモリ食べられますし、夜は疲れてしっかり眠ることができます。
朝起きて、1日体を動かして、ある程度のお昼寝をして、
夜はしっかり眠るという規則正しい生活を身につけることができます。
集団生活に慣れる
保育園や幼稚園に入っていきなり毎日、登園生活が始まるとなると、
子どもによっては混乱したり、しばらく落ち着かなかったりします。
通常の保育園や幼稚園でも、これから入園予定の場所で子どもが園に慣れるために、
短時間から少しずつ時間を伸ばしていったり、段階的に環境に慣れるようにする「慣らし保育」というものがあります。
一時保育で園の生活や集団生活に慣れておくと、今後通常の保育園や幼稚園に入る場合でも、
スムーズに移行しやすくなります。
一時保育を利用してよかったこと~親編~
ではつぎに親からみたメリットをみていきましょう。
育児の休息やリフレッシュができる
どんなに可愛いわが子でも、ずっと家で2人きりというのは、
親子ともに息がつまるものです。
だからと言って毎日どこかにでかけるのも大変。
私にとって、これけっこうストレスでした。
「明日は何しよう、どこで過ごすかな」
「雨だけど家の中で何して遊ぼう」
正直、行く場所も遊ぶネタも尽きてきます。
専業主婦なのでさほど自由になるお金もない。
それでも子どもはそれなりに遊んでるんですが、
私の中では子どもの前で、家でグダグダしていてはいけないような感覚があって。
でもたまにはママだって、グータラしたい!
だからときには誰かに子どもをあずけて、自分の自由に使える時間をいただくのも、いいんじゃないでしょうか。
家事や買い物などやりたいことに集中できる
子ども連れで買い物に行くのって、本当に大変ですよね。
小さい子はあちこち自由に走りまわるから、迷子にならないか常に目を光らせていなければいけない。
商品をさわったり、ひとにぶつかったり、ゆっくりじっくり品物を値踏みするなんてできません。
家事だって「ママ見て~」と言われれば、たいてい中断してしまう。
でも子どもをあずけている間は自分のやりたいこと・やるべきことに集中できます。
たまにはじっくり家事や買い物に集中するのもよいものです。
気持ちに余裕ができる
少し子どもと離れる時間をつくることは、気持ちにも余裕ができます。
1週間のうちのどこかに一時保育があれば、
なにかやりたいことがあっても「一時保育のタイミングでやればいいか」となるので焦ることはありません。
子どもに危険がないように、常に気が休まらない日々。
そんな毎日から少し離れてママがリフレッシュの時間をもつことで、
ストレスと上手に付き合うことができ、子どもとも気持ちに余裕をもって接することができます。
わが子に対する愛情が増す
これは私がとくに感じたことです。
私は最初、娘をあずけることに、だいぶ後ろめたさがありました。
「私が楽をするために娘をあずけているんじゃないか」
「娘は寂しい思いをしているんじゃないか」
でも娘は案外すんなり受けいれて、初日は泣かれるかなと思っていましたが、
「バイバーイ」と手を振って上機嫌。
なんというかこちらのほうが拍子抜けで、なんだか寂しい気持ちになってしまいました。
こちらは誰も乗っていないチャイルドシートをみてしんみりしたり、
いつもなら電車が通ると「電車だね!」と2人で言葉を交わすところを、無言で見送る切なさ。
昼ごはんを食べても「ちゃんとごはん食べてるかな。お昼寝できるかな」と1日娘のことが頭から離れませんでした。
それにひきかえ娘ときたら(;’∀’)
初日から保育園を満喫してきたようでした(笑)
子どもって楽しい場所を本能的にわかっていて、新しい遊びやおもちゃがあるとママなんてそっちのけなんですよね。
私のほうは娘と離れてみて、あらためて娘の大切さ・可愛さに気づきました。
「こうやって少しずつ自立への道を進んでいくのかな」なんて早くもしんみりしてみたり。
あとは迎えにいったときの嬉しそうな顔を見たら、思わずギュッと抱きしめたくなるくらい愛おしくなりますよ。
緊急時や相談したいときに頼れる場所できる
自分の体調が悪いときとか、急な用事のときに頼れる場所があるのは本当に心強いです。
近隣に親御さんがいないママや知らない土地で暮らすママにも、心強い味方になってもらえます。
また育児の専門家である保育士さんに、直接悩み相談や質問ができるのはありがたいですね。
慣れるまでは少し大変かもしれないけど
さて一時保育のメリットについてみてきました。
ただやはり今までとはまったく違う環境で、
知らないひとの中にポンッと入れられるわけですから、子どもにとっては多少なりとも負担になります。
- 保育園に慣れるまでは大泣きしたり行きたがらないことも
- マイペースでの生活リズムが変化する
- 保育園との相性が合わないと辛い(教育方針や先生の子どもとの接し方など)
- お金がかかる
- 集団生活で病気をもらってきやすい
など少なからずデメリットもあります。
いずれは親子が離れる時期はきます。
子どもは大人より適応能力が高いもの。
それに保育園には子どものプロである保育士さんがいてくれます。
心配しすぎず新しい世界への第一歩をサポートして、不安なときにはギュッと抱きしめて、
優しく言葉をかけてあげれば、だんだんと慣れて保育園を楽しめるようになりますよ。
まとめ
さて今回は専業主婦の一時保育利用について、みてきました。
本編でもお伝えしましたが、最初は私も専業主婦で子どもをあずけるということに罪悪感を抱いていました。
なんだか娘に申し訳ないような気がして。
でもあずけてみて、娘が
「おもちゃで遊んだ!」「先生楽しかった!」
と嬉しそうに話してくれると、これでよかったんだと思えるようになりました。
もし子どもとの2人きりの生活に行き詰っていたり、
ワンオペ育児が辛いと感じているひとはぜひ一度、
子どもを誰かにあずけるということについて、考えてみていただきたいと思います。
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