主婦とはいったい何?専業主婦の定義を言えますか?

雑学

主婦歴が長くなると、「主婦っていったい何だろう?…」と考えることはありませんか?

日常のふとした場面で、自分の置かれた状況を説明しなければならない時がありますよね。

アンケート回答や役所の申請書、契約書や申込書には、必ずと言っていいほど職業を記入する欄があります。

ここで、

主婦とはいったい何?…

専業主婦の定義ってあるの?…

主婦が、自問自答するこの問題について、解説して行きましょう!

 

主婦と専業主婦の違いって何?

主婦は立派な職業だ!

という人もいれば、

”肩書き”や”身分”だ!

という意見もあります。主婦と言っても、専業主婦や兼業主婦といった、いくつかのワードがありますね。

 

専業主婦という言葉は、いつ頃から使われるようになったのでしょう。

専業主婦とは、日本の古き伝統と思われがちですが、実は戦後に定着した言葉です。

高度成長期以降、収入の安定したサラリーマンとの結婚を機に寿退社するOLが増え、「専業主婦」という言葉が普及しました。

 

主に家事・育児をメインに家庭のさまざまな仕事をきりもりする女性を主婦と言いますが、専業主婦となると、どのような定義があるのでしょうか?

専業主婦には、人によってさまざまな見解があります。

既婚者VS独身女性との価値観の差もありますね。

夫の収入だけで家計をやりくりするのは専業主婦の重要な任務。ゆえに収入を得ず、主婦業だけに徹して従事する人を専業主婦と定義されることがあります。

また労働収入を得ても、夫の扶養範囲内の収入で働くパート勤務や、内職やリモートワークで課税所得に達しない場合は、専業主婦と定義されることもあります。

 

厚生労働省の定義

厚生労働省が毎年公開する『厚生労働白書』には、「共働き」や「共働き世帯」という言葉と図表が使用されています。

平成29年度版『厚生労働白書』-社会保障と経済成長の図表1-2-11「共働き等世帯数の年次推移」には、下記2つの項目があります。

  • 男性雇用者と無業の妻からなる世帯
  • 雇用者の共働き世帯

図表の注釈として、

  1. 「男性雇用者と無業の妻からなる世帯」とは、夫が非農林業雇用者で、妻が非就業者(非労働力人口及び完全失業者)の世帯。
  2. 「雇用者の共働き世帯」とは、夫婦ともに非農林業雇用者の世帯。

と記載されています。

この注釈から推測すると、厚生労働省の定義では、非農林業雇用者の夫婦で、労働収入を一切得ず、主婦業だけに徹する無業の妻=専業主婦と定義していることになります。

 

パート主婦の定義って何?

子育てがひと段落して、久しぶりに学生時代の友人との再会で、話題になるのが「今何してるの?」…今の現状報告から話が盛り上がることも。

友人が専業主婦をしているのか、正社員でバリバリ働いているのか、パート勤務をしているのか?、が女性同士は気になるところ。

これから社会復帰を目指す主婦にとっては、情報交換ができる場でもありますよね。子どもが小学校へ入学したタイミングで、パートをはじめる主婦の方も少なくはないでしょう。

 

ところで、パート勤務をする主婦は、専業主婦とは言わないのでしょうか?

パートをしているから専業主婦とは言わないのか、いやいや、夫の扶養範囲内で働いているから専業主婦でしょ!…と両者に別れ、ネット上で熱い議論が交わされることも。

 

週4日、1日5時間程度の事務職のパートは主婦にとって理想の条件。はじめる動機は、子どもの教育費や生活費の足しに…社会復帰を目指したい!、など人それぞれです。

主婦のパート勤務に法的な定義はないため、働く主婦の立場で考えてみましょう。一つの目安となるのが、年収の壁ではないでしょうか。年収額が93~100万円の範囲内が非課税になるラインです。

夫の扶養範囲以内で働くパート主婦は、”専業主婦”だと考える人もいれば、パートであろうがフルタイムであろうが、自分で働いた収入があるのなら、家事と仕事を両立させる”兼業主婦”だと考える人もいます。

 

職業欄に何て書く?「主婦」それとも「無職」?

アンケートや申込書などで、専業主婦の方は職業欄にどう記入しますか?

 

Q&AサイトやSNSで、度々炎上するこの話題。

職業欄に「主婦」の項目がない場合、無職に〇を付けるべきか、その他の項目に「主婦」と記入するべきか…多くのレスが投稿され話題になりました。

 

そもそも主婦は無償なだけで立派な職業だ!、という人もいれば、選択欄に「主婦」という項目がなければ「無職」に〇を付ける、という人も。

営業職の方は、契約書に「専業主婦」という正式な項目があり、審査が通りやすいと主張。また、主婦は職業ではなく”状態”である、という意見もありました。

 

果たして何と記入するのが良いでしょうか?

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アンケートや契約書に関わらず、主婦は職業欄に「主婦」と記入しましょう。

主婦の項目がない場合は、”その他”の項目に〇を付けて、「主婦」と記入。”無職”という項目があれば、無職に〇を付けるのが妥当と言えそうです。

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まとめ

専業主婦とは、ひと言では語れない奥が深~いものですね。

専業主婦の定義とは、独身・既婚によって価値観が異なり、自分の生活スタイルやライフステージ、また男性や配偶者の視点からもさまざまな見解があります。

 

主婦は職業というべきか、肩書なのか、状態なのか…きちんとした定義などありません。

専業主婦が世間から非難されることもありますが、無償の家事労働を遂行している!、とポジティブに受け止め、自分に誇りを持ちたいものですね。

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